
小学校でプログラミング教育が必須化されたけど、なぜなんだろう?背景と理由を把握して準備をしたいので、誰か詳しい人に教えてほしい!
そんな疑問を解決します。
結論から言うと、小学校でプログラミング教育が必須化された理由は以下の3つです。
- 学習にITスキルが必要
- 仕事でITスキルが必要
- 生活でITスキルが必要
本記事では、小学校でプログラミング教育が必須化された理由とその背景について徹底解説していきます!



これからプログラミング教育を検討されている方には必見の内容となっています!
小学生におすすめのプログラミングスクールをまとめ記事も参考にしながら、子供に合ったプログラミング教育方法を探しましょう!
小学校でプログラミング教育が必須化された3つの理由


まずは、小学校でプログラミング教育が必須化された理由について、文部科学省が公開している『小学校プログラミング教育の手引』にて説明されています。
誰にとっても、職業生活をはじめ、学校での学習や生涯学習、家庭生活や余暇生活など、あらゆる活動において、
コンピュータなどの情報機器やサービスとそれによってもたらされる情報とを適切に選択・活用して問題を解決していくことが不可欠な社会が到来しつつあります。コンピュータをより適切、効果的に活用していくためには、その仕組みを知ることが重要です。
文部科学省より引用・抜粋
プログラミングの能力を開花させ、創造力を発揮して、起業する若者や特許を取得する子供も現れています。子供が秘めている可能性を発掘し、将来の社会で活躍できるきっかけとなることも期待できるのです。
このように、コンピュータを理解し上手に活用していく力を身に付けることは、あらゆる活動においてコンピュータ等を活用することが求められるこれからの社会を生きていく子供たちにとって、将来どのような職業に就くと
しても、極めて重要なこととなっています。
ざっくり言うと、「仕事や学校・家庭・暇つぶしなど全ての活動でITが切り離せなくなって来ているよね。」ということです。
まとめると、小学校でプログラミング教育が必須化された理由は以下の3つになると考えています。
- 学習にITスキルが必要
- 仕事でITスキルが必要
- 生活でITスキルが必要



それぞれ一つずつ解説していきます。
❶学習にITスキルが必要
小学校でプログラミング教育が必須化された理由の一つ目は、「学習にITスキルが必要」になったためです。
学校で学ぶ際には、既にデジタルツールが数多く導入されています。
それを効率よく使うためには、タブレットやPCなどのICTツールの操作スキル・学習用アプリケーションなどの利用方法を学ぶ必要があります。
小学校教育のプログラミングの前提となるようなITリテラシの強化も、情報以外の教科でICTツールを積極的に利用することにより、身につけます。
このように、小学校含む学習環境の中でITスキルが必要になってくるため、小学校からプログラミング教育が必須化されています。
❷仕事でITスキルが必要
小学校でプログラミング教育が必須化された理由の二つ目は、「仕事でITスキルが必要になった」ためです。
今や、普段の仕事でITスキルは必須となってきています。
- excel/powerpointなどoffice関連操作
- プログラミングスキル
- ChatGPTなどのIT利用リテラシ
全員がプログラミングやシステム開発ができる必要まではないかも知れませんが、ビジネスをスピード感を持って進めるためには、ビジネスプロセスをITを使って効率化するスキルは最低限必要になってくると考えています。
昨今はローコードやノーコードといった、コードを書かなくてもアプリ開発やシステム開発が可能なツールが提供されています。
ローコードやノーコードを使えば、ある程度のビジネスプロセスであればITによって効率化することができます。
ただし、前提としてインターネットの仕組みやOSやアプリの関係性などは理解しておかないと、ビジネス機能開発やセキュリティ対応やバージョンアップ対応などが行き届かなくなり、持続的なIT運営が難しくなります。
ビジネス活用可能なIT人材は、2030年には中位シナリオでも45万人規模で不足することが経済産業省のIT人材需給調査により判明しており、国としても早期からIT人材育成を見据えたプログラミング教育を行うことで、国家レベルでの競争力の維持や生産性の向上を狙う意図があると考えています。
また、ChatGPTなど誰でも簡単に使える対話型AIツールも登場し大きな話題となりました。
シンギュラリティ(AIが人間の知能を超えると言われている2045年)は、今の子供たちが社会に出てぶち当たる大きな壁になると考えています。
AIやITでできること、できないことを見極めつつ、AIやITを使いこなせる人材に育成していく必要があります。
❸生活でITスキルが必要
小学校でプログラミング教育が必須化された理由の3つ目は、「生活でITスキルが必要」になったからです。
生活に必要な多くのことはインターネットを通じて解決します。
- Amazonや楽天、その他ネットスーパーでの買い物
- じゃらんや楽天トラベルなどで旅行や施設予約
- 英語やプログラミングなどのオンライン学習
- YoutubeやNetFlixなどの娯楽
- 確定申告などの公的サービスの利用
ただし、ITを利用するにはインターネットの仕組みやネットで購入したりネットを利用する上ので注意事項も理解しておく必要があります。
- SNSで取り返しのつかない拡散をされてしまう
- SNSでいじめにあう
- SNSでの危ない出会い
- フィッシングなどの詐欺サイトに引っかかる
- IDとパスワードを盗まれて、個人情報売買されたり自分の財産に被害が出る
インターネットを活用して生活を便利にするスキルを身につけるとともに、インターネットの恐ろしさを理解し、使い方を学ぶ必要があります。
特に昨今SNSを利用した友達同士の悪ふざけなどが、あっという間に世界中に拡散されて、取り返しのつかないことになります。
このように、インターネットを適切に利用できる能力を「情報活用能力」の中でも「情報モラルや情報に対する責任について考え行動しようとする態度」と定義されています。
情報や情報技術を適切かつ効果的に活用して情報社会に主体的に参画し、その発展に寄与しようとする態度等を身に付けていること。
wikipedia [情報活用能力]より抜粋
- 情報を多面的・多角的に吟味しその価値を見極めていこうとする態度
- 自らの情報活用を振り返り、評価し改善しようとする態度
- 情報モラルや情報に対する責任について考え行動しようとする態度
- 情報社会に主体的に参画し、その発展に寄与しようとする態度
このように、インターネットを上手に活用する部分と注意して活用する部分を小学生の頃から学ぶ必要性があると考えられています。
私も特に後者の情報モラルについては、自分の子供のちょっとしたミスがデジタルタトゥーとなり、人生を壊しかねないリスクがあるものと認識しており、早くからインターネットの良い面・悪い面について教えていく必要性を強く感じています。
小学校でプログラミング教育が必須化された背景を理解して家庭教育でも活かそう
小学校でプログラミング教育が必須化された背景と理由について解説しました。
教育内容は、今後の社会情勢を見据えて設計されており、よりIT活用が拡がる未来を見据えてプログラミング教育は導入されています。
一方で、急に必修化されても先生自体がITに詳しいわけでもないため、現段階では専門性の高い教育が初等教育から導入されているわけではありません。
将来のプログラミングスキル・ITスキル向上に向けて、家庭内でできることは実施して、生きる力を自分の子供につけていきましょう!